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涼が落ち着いてから場所を移動しながらお互いの報告をしていた。



宏之と沙紀はあの時近くに居て宏之が沙紀の手を握ってあげていたのではぐれずに済んだらしい。



だが…



宏「堀北さんは…見失った。裕大も何処にいるか…」



涼「そ…そっか…。じゃあ、捜しに行こう。大野はプロレス部で強いし、運動神経半端ないから大丈夫だろうけど…。みみちゃんが危ない」



涼がそう言うと宏之と沙紀は顔を合わせ笑い出した。


涼「な…何、笑ってんだよ」



宏「涼ちゃん、本当瞳さん以外の女子知らないんだな」




涼は目をぱちくりさせた。



瞳「あのね…涼ちゃん。みみ…あぁ、見えて…ってか顔と名前が微妙だろうけど柔道で全国大会2位だからね」



涼「えっ!?あんな小さいのに!?」



涼は驚いている。一応姿は分かるみたいだ(笑)



夕「そうだよ〜。あとー…なんだっけー？」



沙「合気道と空手もやってたよ。あいつ」




涼「す…凄い」



宏「本当あの人はこえーよ。だから大丈夫だって」



瞳「でも、捜しに行かないと」



夕「だね。じゃあ、次は4階？」




瞳「うん。4階。」




涼「じゃあ、行こう」



こうして4階に向かった5人だが1階で起こっていた戦いの事など誰1人として気付かなかった。