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淳「えっ……?」


中川とは由李の名字。


友達の表情的に嘘ではない。


淳「っ!!」


俺は走った。


転んで血が出たけどそんなのどうでも良かった。


淳「ゆ…り…?」


校庭で見たもの……


それは沢山の人と血塗れで地面に倒れてる由李の姿。

淳「由李!」


俺は人だかりを避けて由李の所に行った。


「宇佐美!?」


淳「由李!由李!」


由李は微かに呼吸してるだけだ。


「馬鹿、宇佐美やめろ!救急車なら呼んだ!それに揺さぶったらかえって…」


1人が淳志を掴んだ。


淳「離せ!」


俺は乱暴に手を振り払った。


完全に頭がパニックになっていた。


(どうしたらいいんだ…!?)

淳「そうだ…止血しないと…!」


俺は自分が着ていた制服のブレザーを脱いだ。


すると、由李が微かにだが俺の手を掴んだ。


淳「ゆ…由李…?」


由「…あ…つ…し……」


息をする度にヒュー ヒューと音がした。


俺は耳を傾けた。
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