Virus
?「駄目じゃないか、祐騎。まだ怪我が治ってないのに…」


低音で優しそうな声が聞こえてきた。


流「!」


流架は祐騎の後ろを見て慌てて敬礼をした。


祐「ま…まさか…」


祐騎は恐る恐る後ろを振り向いた。


流「ご苦労様です。真田長官」


祐「やっぱし……」


祐騎は明らかに嫌な顔をした。


祐騎の後ろに立って居たのは祐騎や流架の制服とは少し違う制服を着た長身のいかにも優男という感じの男だった。


真「おや、ずいぶん嫌そうだね。祐騎」


祐「別に……そんな事ありませんよ」


祐騎はボソッと答えた。


流「紹介するよ。この方は真田長官。ここS.Dをまとめてる人だ。俺と祐騎を拾ってくれた人でもあるんだ」


そう言うと小さい声で「だから、祐騎は真田さんには弱いんだ」と耳打ちをした。


真「あぁ、君達が……」


2人を見る真田の目が光った。
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