Virus
涼「?」


だが一瞬でまた優しい目に戻った。


真「はじめまして。私は真田 龍一(サナダ リュウイチ)。一応、これでもS.Dの幹部だ。よろしく」


そう真田は手を出してきた。


涼「あっ、伊坂 涼です」
瞳「佐野 瞳です」


2人は握手をした。


真「しかし、大変だったね。ここはもう安全だから安心して」


そう言って微笑んでから流架と祐騎の方を向いた。


真「流架も祐騎もご苦労だったね。今回はかなり酷い任務になったようだ。怪我の程度の事なら報告で聞いてるよ。今は調子どうだい?」


流「はい。今はだいぶ良くなりましたよ」


真「そうか。なら良かった。祐騎は?」


祐「私も…だいぶ良くなりました―…」


そう言った祐騎の鼻を人差し指でつっついた。


真「嘘はよくないな、祐騎。まだ全然良くなってないだろう?」


祐「いや、本当に―…」


樟「長官、こいつ全然よくなってませんよ」


樟梓がニヤニヤしながら言った。


真「やはりか…全く…」


祐「あっ、いやっ…。このっ……」


祐騎は思いきり樟梓を睨み付けたが当の本人はニヤニヤと笑ってそっぽを向いている。


真「どうかした?祐騎」


祐「えっ、あっ、いや…」


真「とにかく…煙草は当分駄目だからね?」


真田にそう言われて祐騎は「…はい」と小さく呟いた。
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