Virus
その時、流架の病室に看護婦が入ってきた。


「流架さん、診察の時間ですよー…って、樟梓先生。こちらにいらしてたんですか?あっ、真田長官、おかえりになられたんですね」

看護婦は笑いながら話した。


真「あぁ、今さっきね。全く…化物共はよりいっそう活発になってきてたよ…」

ふぅとため息をつきながら真田は言う。


真「…まぁ、一掃するがな…」


窓側に移動しながら真田は言った。


また目に鋭い眼光が宿る。


祐「…」


流「…」


祐騎も流架も緊張したように息をのんだ。


看「あっ、涼くんに、瞳ちゃんもここに居たのね」


その重い空気を断ち切るように看護婦は口を開いた。

涼「えっ?」


看「貴方達も、包帯とか変えたいから来て頂戴。祐騎さんは今さっき終わったから―…」


その時、違う看護婦が慌ただしく病室に入ってきた。

看「あっ、ねぇ、樟梓先生知らない!?って、ここにいらしてたんですか!?」


樟「ん〜?どうかした?」

焦る看護婦とか対象に樟梓は呑気だ。


看「人手が足りないんです!手を貸して下さい」


樟「ほぉ、それは大変だ。面倒だが、行きますか」


樟梓は白衣を直しながら行った。


看「お願いします!」


樟「んじゃ、またな。涼に瞳ちゃんに流架。おっと、まな板を忘れてたわ」


祐「うるせぇよ、クソジジィ」


真田に気を使いながら祐騎は言った。


樟「ハハッ。煙草吸うなよ〜。じゃっ、長官また」


真「あぁ、頼んだよ。樟梓」


真田は笑いながら言った。
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