Virus
「はぁ…はぁ…」



車内は騒然としていた。



涼「な…なんだよアレ…」


裕「分かんねぇ…でも…見た目はエーリアンみたいだった…」




宏「なるほど…なんでこんなに空いてたかよく分かったな…みんなあいつに襲われたんッスね…」




宏之が沙紀を抱き起こしながら言った。




ウチは窓から外を見た。



よく見れば原型を留めてない車が沢山あった。



遊「てっきり…ゾンビと分からず飛び出してきた奴等に慌てたドライバーが玉突き事故でも、起こしたんだと思ってた…」



瞳「とりあえず…沙紀落ち着いた?」



幸い外傷らしい外傷はなかった。



沙「だ…大丈夫」



沙紀は震えていた。



宏「すんません…俺がちゃんと見てれば…」



沙「そんな事ないよ。ありがとう」



宏「そうッスか?」



宏之が顔を赤らめた。




その時だった。
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