feather ~海の彼方~


「俺がバカだった。だから、もう一度、チャンスをくれ!!」

「私は、彼氏を裏切るつもりはないわ」


私がカイを裏切るなんて、有り得ない。

それでもマヒロは、しつこかった。


「お願いだ、ソラ!!」

「ちょっと、いい加減に……」


「なにしてんの?」

「へっ?」


いつもより低めのテナーボイス。

その声に振り向けば、そこには眉間にしわを寄せたカイが立っていた。


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