feather ~海の彼方~


「あ~花火始まっちゃたよ。どうしよ~携帯も繋がんないし」

ふぅ、と小さく息を吐く。



先ほどから何度も携帯に電話してはいるものの、この騒音と人混みのせいだろう。


着信を知らせる音楽が鳴ってもきっと気がつかない。



そのときだ。


「こまったなぁ」と呟いた私の肩にぽんっと手が置かれたのは。



「サユミ!?」


友達のサユミが戻ってきたと思った私はその手に振り向いた。







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