feather ~海の彼方~
それから急に、真剣な顔をしたカイさんは、ゆっくりと話し始めた。
「俺さ、ソラちゃんに初めて会った時、天使かと思ったんだ。」
「私が……?」
「うん。あんまり綺麗でさ、どうしようかと思った。」
それからカイさんは、窓辺に近寄った。
もうすぐ、日が傾き始める時間。
窓から差し込む夕日が眩しい。
「街で再会した時、もう運命だと思ったよ。」
「………。」
「そんなの、全然信じたことなかったのにさ。」
そう言ってカイさんは振り返った。
その眩しさに、目を細めたとき。