満天の星空に


「……名前、書いてない。」



ペラ。 と理穂に手紙を見せる。


「……本当だ」



名前無しなんて…なんか怪しくない?嫌がらせ……とか?と、思ってしまう疑り深いあたし。


「で?季里はどーすんの?」



「……へ?」


「告白された時の返事。オッケーすんの?」


「え……」



“告白された時”と言ったのは、告白されるのか、まだよくわからないからだろう。


「んー……どーしよ…」


「あれ?季里、彼氏欲しいんじゃなかったっけ?」



「そうだけど〜……なんか…欲しいけど〜」


「……はっきりしろよ」


ぐだぐだなあたしにツッコミを入れる理穂。


「……ゔ〜ん…」


ってかそもそも、告白されないかもしれないし。



ってゆーか

あたし、なんでこんなに迷ってんの?





「………よし!」


「うわ!何!」


いきなり叫んだあたしにビクッとなる理穂。


「決めた!あたし、彼氏作る!」




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