満天の星空に



「……悠っ!!」


あたしは、怒っているであろう悠に呼び掛けた。


こんな悠は初めてだし……正直、怖い。



「………何?」


悠は、足を止めることなく冷たく答えた。


いつも隣で歩いてた速さとは比べられない程速く歩いてるから、あたしは小走りになっていた。



「……っなんか……ごめん…ね……?」



「何が……?」



ヤバい…相当怒ってる?

こんなことなんてないから謝り方なんてわかんないよ……。



「ゆうっ…」

「チッ」



ん?

『チッ』?


こいつ今、あたしに舌打ちしなかったか?


「うぜぇんだよ」



う…『うぜぇんだよ』だぁぁあ!?



なに!?今、いつもの立場逆転してますけど!!

つーっか!あたしでもうぜぇとは言わないしっ!



なんか……むっかついてきたんだけど〜〜!!


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