満天の星空に
Cry…君がいない夜
いつのまにか、幼なじみじゃなくなってたんだ。
いつもは、家族みたいな存在ってかんじだったけど、そうじゃない。
あたしは悠を、恋愛対象として見てたんだ。
知らなかった。
気づくの遅すぎだし、あたし。
……中田くんには悪いけど、別れなきゃいけない。
ハンパな気持ちで付き合うなんて中田くんに対して失礼だ。
「中田くん……」
「ん?」
キスが終わってから、あたしたちは、クラスに戻りづらいからという理由で、学校をあとにした。
今は学校の近くのカフェにいる。
中田くんはまさか思わないだろうな。
あたしが今から別れ話を持ち出すなんて……。