満天の星空に
あたしはうつむいて考えた。
これは……
『うん』って言うべき?
でも……さっき別れたばっかなわけで。中田くんにはつらいわけで……
「……やっぱり、友達にも戻れない?」
「えっ!やっ…ちがっ……」
うつむいていた顔を上げると、中田くんは、優しい笑顔だった。
そっか。
中田くんをフってしまった今、あたしにできることは、中田くんと友達に戻ることなのかもしれない。
優しい中田くん。
ごめんって、何回言っても言い尽くせないくらい、
「………ありがとう……」
この言葉も、言い尽くせないよ。