満天の星空に
『さっみ〜!』
『ほんと〜!カイロあるよ?』
『まじ!?あったか〜♪
……あれ?ひとつしかないの?』
『うん』
『じゃあ、こうすればあったかいじゃん?』
知らなかった。
あたし、そんなにいつも悠と一緒にいたんだ。
それなのに……なんであたし、自分の気持ちに気付かなかったのかなぁ……?
近すぎて、わからないものも、あるんだね。
悠がいないことが、こんなにツラいなんて、知らなかった。
会いたい。
会いたい。
でも、悠は、会いたくないかも…
ひっぱたいちゃったしなぁ……
腫れてなきゃいいけど……。
はぁ〜……なんでひっぱたいちゃったんだろ。
悠に謝りたいよぉ……
悠……
……こんなに悠のことを考えて、彼がいないことに寂しがってるあたしは、思ってた以上に、悠に依存してるのかもしれない。