満天の星空に




――――

―――――――



「……は?んなわけないじゃん」



「……グスッ……なんで?」



学校に着いて、朝あったことを理穂に話した。

……やっぱり泣きながら。


なんか最近泣き虫っぽいなぁ……あたし。




「だって、あの悠が季里を嫌いになるわけないじゃん」


「………なんで」




はぁ〜あぁ……と理穂が長ーいため息をついた。



「まぁ〜…だ気づかないのぉ!?
悠は!季里のことがずっと好きなんだよ!!?だから、朝の件はたぶん嫌われたとかじゃないの!!」





………は?


「はい?」



ちょっと……理穂の言葉がいまいちわからんです……?


「悠は……何年もあんたのことが好きなんだよ?
朝のことは……季里に気ぃ使ったんだよ…たぶん。
だから……悠に本当のことを言ったほうがいいよ…?」



“本当のこと”

それは……告白しろってこと?




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