満天の星空に



「………ムリ。」



「は?」



「告白なんて……ムリだよぉ…」



できない。

ってゆーか、今は普通に話しかけるのもムリっぽいかんじだし……


告白なんて……



「なんで?季里と悠は両思いなんだよ?」



理穂の言葉に、思いっきり横に首を振るあたし。



「悠はっ……他に好きな人がいるもん」



あたしの言葉に、目を点にする理穂。



あたしが言ってることと、理穂の言ってることが明らかに矛盾してる。



「……悠、前に言ってたもん。
あたしが悠に『好きな人いる?』って聞いた時に、『いるよ』って……。」




「いやいや、それは季里のことじゃないの?」



あたしはまた横に首を振る。


「『どんな子?』って聞いたら、『ちょっと意地っ張りで、鈍感で、オレのことを一番に理解してくれる人』って言ってたもん」



はっああぁぁあーーーと、さっきより大きく理穂はため息をついた。



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