満天の星空に



何回も降ってくるキスと


すごくドキドキする心臓に

まだ馴れない。



だけど、すごく心地よくて、幸せで。



結局あたしたちは、外が少し暗くなるまでイチャイチャしてた(笑)







「そだ……知ってる?季里……」



「ん?」


暗くなった部屋で電気もつけず、囁くように悠が言ったから、なんかドキッとするあたし。



「今日、もう少しで流れ星がいっぱい降るんだって」



「えっ!?ウソッ!」


流れ星がいっぱい降るって、流星群のこと!?


み……見たぁーいっ!!(ちょっと天文オタク?)



「見に行く?ベランダに、だけど」




「行く!!」






――――――
――――――――




ベランダにきて、約10分。



やっぱり星が降るのなんて、空の気まぐれで。


まだ一度も流れてない。




「クシュンッ」




うー……寒い〜〜……


上着、あればなぁ……




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