一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜
「お前さぁ、なんで俺のこと避けてんだよ。」
返事がないことはわかってるのに、溜まった疑問がどんどん口に出てしまう。
「なんでそんな痩せてんだよ…ちゃんと食えよ飯ぐらい…。授業中もボーーッとしてるし。俺…なんかした?」
質問を投げ掛ける俺を嫌がるように、コチラ側に向いてた身体が寝返りを打って、反対方向を向いてしまった。
「質問攻めは嫌か…。」
眠っている美姫に呟き、自分の部屋へ入った。
夜飯の時間。
やっぱり美姫はこない。
みんな母さんが言った言葉を信じてるから、美姫の心配はしてない。
あんな痩せ細ってるのに気付かねーのかよ…。
まぁ、あいついつでも笑ってるから、気付かなくてもおかしくないのか…。