一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜
〜これは、美姫と秀が教室に荷物を取りに行った時のお話〜
─────ガラ。
「「「シーン…。」」」
秀が教室のドアを開けると、全視線があたしたち二人に集まった。
「あの…秀様。…先ほどの体育の時間、お人が変わられたように見えたのですが…。」
ファンクラブの幹事らしき人が不安半分、期待半分って感じで秀に尋ねる。
「あ〜あ…。実は、こっちが素の俺。
前までの俺は演技だから。
もしこっちの俺が嫌だったらファンクラブとかなくしていいから。
もともとファンクラブとかいらねーんだけど…。」
「…。」
黙り込む幹事。
どうしたんだろ?
そんなにショックだったのかな?
「「キャーーー!!!!!」」
一気に悲鳴があがった。
え!?
なにごと?