一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜
「こいつこいつ。」
ボーッとしてるあたしを指差してる。
「さ、佐藤さんですか…?」
「そ。
だから、絶対手出すなって言っといて?
美姫になんかあったら……ね?」
有無を言わせない秀の目。
彼女だけでなく、クラスにいた人全員が頷いた。
“何があっても手を出さない”
満場一致。
「わかってくれればいいや。
俺ら今日は帰るから…。
じゃ、また明日。」
荷物をまとめ、あたしと秀は総勢とする教室を後にした。