一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜
「ん。行くか!」
え〜と…、
秀と繋いでる手は、一般に言う恋人繋ぎです。
あたしは恥ずかしがりながらも咲希ちゃんたちの元へ向かった。
咲希ちゃんはニヤニヤしながらあたしの顔を見てくる。
「なにそのお手手は?」
ニヤニヤした顔は変わらずなにやらすごい楽しそう。
「いや…秀が…いきなり。」
モジモジしながら答える。
ん???
「あ〜!!!
咲希ちゃんだって恋人繋ぎしてんじゃーん!!!」
あたしは咲希ちゃんと和人くんの繋がった手を指差しながら叫ぶ。
「あったり前じゃな〜い♪
あたしたちはなにがあっても離れませんから?」
ごちそうさまで〜す…。
前々から咲希ちゃんには惚気話を聞かされてるんでね…。
「別におれらも離れる気全くね-から。」
きっぱりと言う秀。
「あっそう?
でも、美姫を一回でも泣かせてみなさい?
ただじゃおかないからね?」
ものすごい目付きで秀を睨んでる…?