一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜



「それでいいんだよ。」




秀の顔をばれないように覗き込むと、満足そうに笑っている…。




悔しい…。






それから、電車に乗って結構歩いて、あたしがヘトヘトになった頃に事務所に到着した。




「ほら。着いたぞ?」



なんであんなに歩いたのに疲れないわけ!?




秀はあたしにお構い無しで、事務所の中に入っていく。




下を向かせていた顔を上に上げた瞬間、絶句した。




「ッ…───でか…。」



あたしの目の前にあった事務所は想像をはるかにこえるとてつもなく大きかった。





入り口には警備員が2人いて、事務所に入ってくる人を確認している。





あ…。
あたしも早く中に入らなくちゃ!



入り口は回転扉になっていて、みんな簡単そうに入っていく。




実はあたし…回転扉初体験!!!


テレビでしか見たことなかった!

うまく入れるかな???






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