一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜
「風船なんか持って…精神年齢いくつだよ。」
バカにしたように笑う秀。
「精神年齢なんて関係ないもんねーだ!」
あっかんべーってして秀から手を離す。
「おい!美姫!」
手を離した瞬間、秀があたしの名前を呼ぶ。
「秀もこっち来てよ!噴水があるよ?すっごい綺麗。」
噴き出す水に手を伸ばし、水を秀にかけてみた。
冷たい水が気持ち良くて、笑みがこぼれる。
秀も噴水に手をやり、あたしに水をかけてくる。
「冷た!」
「お互い様だろ?」
水を掛け合いながら、秀とのデートを楽しむ。
てか…。
今撮影中だったんだ。
すっから忘れて、デートに夢中になってた。
「お疲れ様でした!
今日の撮影はこれで終了です!」
スタッフさんの掛け声で、皆片付けを始める。
撮影はほとんど秀とのデートだった。
少しだけ、加奈と祐介くんと並んで歩いたり、会話したりした。
疲れたけどすごい楽しかったな。
モデルの仕事…頑張ってみよう!