一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜
場所を変えて、近くの公園で話を聞くことにした。
「で、どうしたの?」
女の子はブランコに乗りながら、楽しそうに笑ってる。
「あのね〜?
ママがいなくなっちゃったんだ…。」
いなくなっちゃった!?
「いなくなったって…どういうこと?」
あたしの問い掛けに、再び泣きそうになる女の子。
それをグッとこらえて、女の子は話しだした。
「未来がね、風船もらって帰ってきたら…ママいなくて…。」
そういうことか…。
未来ちゃんは迷子ってわけか。
「未来ちゃん。
自分の名前いえる?」
「浅木未来!」
浅木…?
「未来ちゃん…お姉ちゃんとかいる?」
あたしの問い掛けに勢いよく頷く未来ちゃん。
「未来のママ!」
え!?
お姉ちゃんがママ???
ますます話がわからない…。
「ママの名前わかる?」
「わかるよ〜!
あいりっていうなまえ!」
やっぱり…浅木さんか…。
買い物かなんかしてるうちにはぐれちゃったんだろうな…。
…にしても、なぜにママ!?