一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜
───────ガチャ。
あたしが部屋に入って数秒後にドアが開いた。
「未来ちゃんって、浅木の妹だろ?」
ノックも無しに入ってきたのは秀だった。
「ノックぐらいしましょうよ…。
そうだよ。浅木さんの妹!
可愛いよね。龍くんも翔くんも気に入ったみたいだし。」
やっぱり未来ちゃん男が目当てだったんだな…。
恐るべし幼児。
「俺は興味無し。」
んなこと言ったって、心の中では可愛いとか思ってんじゃないの〜?
…とは言えない。
しかも、年下に焼きもちやいてどうすんのよ!
「浅木さん心配してるかな…?」
「電話するか?」
は!?
なんで電話番号知ってんの?
「電話番号知ってるなら秀が電話しといてよ。」
細目で秀を見ながら言う。
「なんでキレてんだよ。」
「別にキレてないよ?
だ-か-ら、浅木さんに電話しといてね!!!妹さんは預かってますから、心配ご無用ですよって!」
秀はへぃへぃとか言って、部屋から出ていった。
多分、電話しに行ったのだろう。