一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜
先生に聞くなんて死んでもやだ!!
最初はそう思ってた。
「わかりません。教えてください。」
どうしてもわかんなくて先生に教わることにしました…。
「最初からきいてりゃよかったんだよ。」
そう言って、問題に顔を向ける。
前々から思ってたんだけどさぁ、生徒にこんな口のききかたしていいわけ!?
先生とは思えませんね。
「ここにはこっちの方程式あてはめて…そう。んで、約分して…そうだ。
やりゃできんじゃんか。」
教え方はうまい…。
すぅーっと頭に入ってきて、ホイホイ問題が解けちゃう。
教えてくれるのは感謝しますけど……なんか悔しい。
いつか見返してやる!
その後も、次々と問題を解いていく…。
数時間後───。
「…でき…ちゃった……。」
あんな分厚いプリントが…全部解けちゃった…。
嘘みたいだ。
あ"ぁ〜…でも、疲れたよ〜!!!
「お疲れ〜記念に一枚。」
カシャッ──。
疲れ切っていたあたしの顔をいきなり撮る先生。