一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜
15.夏だ!海だ!花火だ!
「…き……ぃき…美姫。」
「ん"〜…。」
優しい声で目覚める。
「気分は大丈夫か?」
静かに頷く。
昨日…あんなことあったし…ちょっとテンション上がらないけど…いつまでも引きずってても皆に迷惑かけるだけだから……心配をかけないようにしよう…。
「そっか…。
じゃあさ、海。行くか!!
気分転換に!」
う、海!?
いきなり海って…。
「お〜い。
早く準備しろ?そろそろ行くぞ?」
下から響いてくるのは、お父さんの声。
なんか…楽しそう。
そういえば…最近お父さん仕事ばっかりで全然出かけられなかったな…。
「家族水入らずで海だ!
皆待ってるから、行くぞ?」
海か…。
楽しそうかも!
準備をして、下に降りる。
─────シ〜〜〜〜ン。
誰も…いない……。
なんで!?
さっきまでお父さんいたよね???
「美姫?なにつっ立ってんだ?
皆もう車に乗ってるぞ?」