一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜
「いい子いい子。」
「別にいい子じゃないもん。
…。
し、秀!みんなが…見てる…。」
おんぶをしてるあたしたちを皆が見ている…。
恥ずかしい〜!!!
「勝手に見てればいいんだよ。
俺たちのラブラブぶりをな?」
何を言っているんだか…。
幸い、お母さんが敷いてくれたレジャーシートは浅瀬に近かったので、すぐに着いた。
んだけど…。
お母さんとお父さんいないし!!!
なんで〜?
あの2人は泳げないから、海には入らないはず…。
よく見るとお母さんたちのバックがない…。
なんか買いに行ったのかな?
「母さんたちいねーし…。
一応座っとけ。」
秀に言われて、レジャーシートの上に足を伸ばして座る。
海の中と違って…暑い……。
「ほれッ。」
「冷た!!!!!」
あたしの肩に冷たい塊が乗っかってきた。
塊を手でとって何かを自分の目で確かめる。
「冷てぇだろ?」
あたしの肩に乗ってたのは、薄い袋にはいったジェル状の冷たいやつだった。