一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜



あたしにお構い無くどんどん海のなかに進んでいく秀。





秀は背が大きいからまだまだ余裕で足がついてるけど…。





あたしは足がつかないー!




唯一秀と手を繋いでるからいいものの…。





その瞬間、秀と繋がれた手がフワッと離れそうになる。




「秀!手ー!」




あたしが叫んでも秀は手が離れそうなことに気付いてくれない。





「あ!みろよおもしれー魚がいるぞ?潜るってみるか!!!」





秀は今すぐ潜ろうとして、あたしの手を離す。




手ー!!!




足つかないんだからー!






「美姫?」




「足…つかないから。
だから…手、離さないで?」





もう溺れたくない…。

その一心であたしは秀に抱きついていた。




ホントに足がつかないの…!

それに…泳げないし。





「わかった。でも俺としては…手よりこっちのほうがいいな?」





え?




「だって…抱き心地サイコーなんだもん。」




抱き心地?



あ…。






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