一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜
「線香花火を見つめる美姫があまりに綺麗で…キスしたくなった。」
ニーって笑う秀。
恥ずかしくなって、自分の線香花火に視線を戻す。
「あー!」
あたしの線香花火が終わってる。
「やったー!俺の勝ち!」
さっき秀があたしにキスしたからその衝撃で落ちちゃったんだよー!!!
「ほら!
や・く・そ・く・はー?」
約束?
「言ったろー?
負けたら勝った方の言うことをきくって。
俺のお願いは、美姫からのキス。ちゃんと口に。な?」
はー???
キスならさっき自分からしてたじゃんか!
「ん。早くー!」
わかったよ…やればいんでしょやれば?
「するから…目瞑って?」
あたしのお願いを快く受けとめて秀は目を瞑る。
うぅ…やっぱりかっこいい。
腹を決めて秀の顔に自分の顔を近付ける。
唇がくっつく寸前に目を瞑る。
─────チュッ。
あたしは唇をくっつけるとすぐ顔を離した。