一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜
すぐそこにいるのに、なんか寂しくなって、秀に抱きつく。
「寝るんじゃねーのかよ?」
「こーじゃなきゃ寝れないもん…。」
「しゃーねーなー。ほら。」
あたしの背中に手を回してくれる秀。
それが嬉しくて秀の胸に顔を埋める。
落ち着く…。
すごく気持ちよくて、すぐに睡魔が襲ってきた。
「おやすみ…。」
──────────ちゅ。
おやすみのチューをしてあたしは睡魔に身を預けた。
───────────────
「秀、生殺しだな?」
ベットの上から楽しそうに笑う龍。
「マジこのまま襲いたい。けど…この寝顔みたら無理だわ。」
美姫の寝顔を見て微笑む秀の姿。
「幸せそうじゃねーかよ。
大事にしろよ?美姫ちゃんみたいな女そうはいねーぞ。」
「わかってるよ。」
龍の言葉に、秀は鼻で笑ったように答える。
「じゃあ、俺も寝るわ。おやすみ。」
「おやすみ。」
俺もそろそろ寝るか〜。そう声を上げて、秀も眠りについたのだった。
この会話を美姫は知るはずもない。そして、この車の中での会話は、全て小声。親には内緒のお話。