一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜
秀.Side
『秀!』
「ん?」
今は午後練の真っ最中。
誰かに呼ばれたような気がして、ボールを蹴っていた足を止める。
周りを見ても、特に俺を呼んだ奴は見当たらない。
気のせいか…。
そう思い、再びボールを蹴る。
前に言ったか?
俺は一応サッカー部。
覚えといて。
「ッ…!やっべ!!!」
教室に忘れ物した!!
今から教室行けば間に合うか???
「先生!ちょっと忘れ物したから取り入ってきます!」
顧問の先生に一言断りをいれて、慌てて教室へ向かった。
校舎からは吹部の音がよく響いていてうるさいくらいだ。
幸い俺のクラスは練習に使われていなかった。
「あったあった。」
机の中から、忘れてた教科書とノートを取り出して、廊下にでた。
ふと廊下の窓から外を見る。
そーいや、美姫補習だって言われてたな(笑)
まぁ福澤じゃないだけいいと思うがな…。
たしか…図書室だっけか?
こっから見えるよな〜。