一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜
そう言った瞬間、先生があたしに覆い被さってきた。
一瞬なにがおこったかわからなかった…だけどすぐに事態を把握できた。
震えは止まるわけがない…。
「おっと…。もうこんな時間だ。今日は帰っていい。」
今日…は?
今日だけじゃなかったの?
あたしの我慢は…?
「いったはずだ。俺の報告次第でお前の放課後はどうにでもなる。とな?」
なにそれ…。
それじゃあ…いつまでこの行為に耐えればいいの?
哀しすぎて涙もでない。
「来なかったら、俺が撮った写真、ばらまくから。」
写真?
なんのこと言ってるの…?
放心状態のあたしに先生は自分のデジカメを差し出した。
恐る恐るデータを覗く。
「………ッ!」
怖すぎて声も出なかった。
そこにあったのは、裕に500枚は超えるだろうという数のあたしの姿…。
学校で笑ってる姿、友達と話している姿、家に帰るあたしの写真まであった…。
ここまでは別に恥ずかしくもないし…ばらまかれてもいいと思った。