一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜
〜幼少期〜
「美姫大きくなったら悠太兄と結婚するー!」
悠太兄に叫んでるのは、まだ小さい頃のあたし。
「え〜?美姫まだ子供だろ?」
お花がいっぱい咲いてるところで、悠太兄と寝転んでる。
頭には、悠太兄が作ってくれたお花のわっかを乗っけて、お姫様気分。
「だーかーらー!
大人になったらー!!!ね?ダメ?」
悠太兄の顔を覗き込む。
悠太兄はそっぽを向いて、さぁな〜とか言って起き上がる。
「美姫!家まで競争だ。
負けたほうは明日のおやつ無しだぞ?」
おやつ無し???
やだやだ!
絶対負けないもん!
「あ!まってよー!悠太兄ずるいー!」
あたしをおいて先に走りだす悠太兄。
ずるすぎ!
あたしも必死に悠太兄の後を追い掛けて走る。
「早く来いよ!」
手招きする悠太兄を必死に追い掛ける。