一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜



その次の日、悠太兄はいなくなった。




小さかったあたしはなにもわからなくて、ただただ泣き叫んで悠太兄を呼んだ。





「ゆ"ぅ〜た"に"ぃー!!」




もちろん返事はない…。


どこに行ったかわからない悠太兄をずっと探してた。





結局悠太兄は見つからなかった。



中学になってお父さんから聞いたのは、ただ遠くに引っ越した。とだけ聞いただけ。




それからは全く音沙汰なし…。





それで高校生の今に至る…。






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そうだったんだよね…。
思い返せば突然いなくなったんだよね…。






悠太兄との関係を聞かれると…多分、幼なじみだと思う。




よくわかんないけど。







放課後………………忘れてた。






今日は補習だったんだ…。




行きたくない…




視線を下にさげて図書室に向かっていく。








────────ドンッ。





「!!!
あっ、すいませ…────。」






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