一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜
跡を消そうとしたなんて言えるわけがない…。
「そうか…じゃあ他の場所にするしかないなぁ…。」
そう言うと、今度はあたしの制服のボタンを外し始める。
…嘘………。
先生はたしの胸元に紅い跡をくっきり残した。
だめだ…お風呂でこれだけ消したに…どんどん増えてっちゃうよ。
消しても消しても、いろんな場所に出来ていく跡。
どうすればいいの?誰か…助けて。
誰かにそう投げ掛けたとき…。
───────ガラ。
「失礼します。
…おや?お邪魔でしたか。福澤先生?」
「ゆぅた…にぃ……。」
あたしの投げ掛けを待ってたかのように、悠太兄は図書室のドアを開けて中に入ってきた。
「福澤先生…ちょっといいですかね?」
福澤先生を呼び出して、一旦図書室を出ていった。
数分後、福澤先生が戻ってきた。
でも、明らかに様子が変。なんかすごく焦った様子。
「佐藤。悪かった。
今まで撮った写真はすべてこの中にある。
コピーもなにもしてないから消してもらってかまわない。
補習も明日からは無しだ。ほんとに悪かった。」