一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜
そう口にしてる福澤先生。
中身は謝罪してるが、先生の顔はすごい悔しそうな顔をしてる。
それだけ言うと、先生はデジカメを置いて出ていった。
あたしはすぐにデジカメのデータを確認した。
そこにあったのは…全てあたし。
見てるだけで気持ち悪くなってきて…すぐ様全データ削除を選択して、OKボタンを押した。
これで…あたしはもう…図書室で補習しなくていいの?
福澤先生と、2人きりにならなくていいの?
あたしを縛り付けてた全ての恐怖から解放されて、あたしはその場にしゃがみこんだ。
ドッと安心感の波が押し寄せてくる。
よかった…よかったよぉ…。
知らない間にあたしの目からは涙がポタポタと流れてた。
「…うっ…うぅ…ッ…。」
怖かった…。
ただそれだけが今のあたしの気持ち。
でも…なんでいきなり…。
「美姫…苦労したな…。」
あたしの頭を撫でながら言うのは、悠太兄だった。
悠太兄がなにかしてくれたの?