一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜
「こんな体傷つけて…なにやってんだよ…。もっと大事にしろ!」
それを言うと同時に、悠太兄はあたしを抱き締めた。
「悠太兄……。」
「お前…女なんだから、傷つけたりすんな。もっと大事にしろ。」
悠太兄……ほんとに優しいね…。
「お前!彼氏は…?」
「え!?…一応います…。」
「じゃあ、その彼氏に思いっきり甘えろ。これでもかってくらい。」
甘える?秀に?
「そんで、今日あったこと、今までされたこと、全部吐き出してこい。」
だ、だめだよ!
そんなことしたら…秀に嫌われちゃう。
汚い女だって思われちゃう…。
「大丈夫。
もし、そんなことで別れるようなら、そいつは美姫のことなんて全然考えてない証拠。
別れちまったら…また俺んとこ来いよ。」
あたしはその甘い言葉に快く頷いた。
考えてみれば…秀はこんなことであたしを嫌いになったりしないよね?
大丈夫だよね?
あたし、秀を信じるよ?