一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜
「ちょっと聞いてほしいことがあるの…!!!」
意を決して叫ぶ。
「あぁ。
俺も聞きたいことがある。」
冷めきった秀の声。
何…?
あたし…なんかした?
「美姫さぁ…福澤とはどういう関係なの?」
「え…?」
秀…何言って…
「まさか浮気とかじゃねーよな?
毎週毎週福澤と2人きりで補習やってんだって?」
あたしの目の前には、冷ややかな目であたしを見下す秀の姿。
「違う…そんなんじゃない…。」
「じゃあなんなんだよ?2人きりで毎週会ってて、なにやってんだよ?
俺は美姫の首筋に福澤がキスしてんの見たんだよ!!!」
…。
秀…見てたんだ…。
でもね???
あたし、嫌だったんだよ?怖かったんだよ?
秀…なんで助けてくれなかったの?
…なんて、秀を責められるわけない…。
やっぱり…汚い女だよね…。
ごめんね?秀。
もっとちゃんと拒否すればよかったんだよね?
でも…あたしの言い分も聞いてほしいな。
だから…言わせて?