一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜
数秒たって、やっと理解出来た。
あたし…秀に抱き締められてるんだ…。
「ごめん美姫…。
福澤にやられて、なんの抵抗もしなかったお前に、体が動かなかったんだ…。
脅されてたなんて…。もっと早く気付くんだった…。」
あたしの体がを力強く抱き締めてくれる。
「しゅ……ッ…。」
あたしも秀にこたえるように強く抱き返す。
「美姫…お願いだから…俺をもっと頼って?彼氏なんだから。」
秀の言葉にただ頷く。
泣きすぎて言葉が口に出来ない。
「勘違いして悪かった。
もう…俺はなにがあっても、美姫を信じる。だから、お前も俺に頼れ。」
その瞬間、触れるだけの優しいキスがあたしに降り注がれた。
「美姫…何してほしい?
笠原に言われたんだろ?彼氏に甘えろって。」
秀の言葉に、余計涙が出てくる。
「…ッもっと……キス…ひて?」
「かしこまりました。」
「…んんッ。」
秀は、あたしが言った通り、何度も何度もキスをしてくれた。