一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜



「頼ると甘えるはちょっと違うんだけどな…。まぁいいわ。」



「いいの!細かいことは気にせずに!」




抱き締める腕に力を入れるあたしに、秀はもっと力を入れる。





「なぁ…傷、痛む?」



あたしの首筋に顔を近付けて舌を這わす。



「…ッ……くすぐ…った……。」





あたしの蚓腫れを優しく、猫が傷を舐め合うみたいに舌を動かす。




「傷が治るまで、俺が毎晩こうして傷を癒していくからな。」




えぇ!?


ま、毎晩?


「いや!毎晩は大丈夫だよ!
いまだってそこまで腫れてるわけじゃないんだし…。」




あたしの言葉を聞き入れる様子が全くと言っていいほど無い。




しょうがない…。



とことん傷を癒してもらいましょう!←おい…。





「じゃあ…治るまで、お願いします…。」



「なんなりと♪」






…と、言っても。






「くすぐったーい!!!!!!!」




「我慢しろよ?それに…美姫がおねだりしたんだろ?」



うぅ…そうだけど…。



「我慢♪我慢♪」




秀との戦いは、長期戦に及んだのだった…。






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