一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜
「…キス……された。」
…。
はあぁぁぁぁぁ!?
キスっておい!
それはさすがのあたしでもショックを隠しきれないよ??
目をかっぴらいたまま硬直する。
「ごめん…。やっぱ怒った?」
あたしの顔を上目遣いで見る秀。
これは…あれしかないな…。
「秀…ちょっと目瞑って?」
「んぁ?あぁ…。」
今の状況があってか、あたしの言い付けをすんなり聞いて、目を閉じる秀。
ドキッとしてしまった…。
目を閉じた秀があまりにも綺麗だったから見惚れちゃった。
あたしは瞬時に秀の顔に手を添えて、静かに口付けをした。
「─────ッ!!!!??」
あたしの行動に驚いたのか、閉じていた目を思いっきり開けた秀。
あたしもなんだか自分でしたことが恥ずかしくなって下を向く。
「一応……あたしなりの消毒でした…。」
「…悪いけど、足りない。」
秀が言った言葉が聞き取れなくて顔をあげる。