一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜
「いろいろとしなくちゃいけないことがあってね…。」
素早く手を動かしながら話す。
…よし。完了。
消毒も終わったところで……!
「秀………抱きついてもいいですか?」
何を言ってるのだろう…。
いきなり目の前にいる秀に抱きつきたくなった…。
あたしの秀を感じたかった…。
翌々考えれば秀は浅木さんとキスしちゃってるんだよね…?
浅木さんかわいいし…しっかりしてるし…
あたしのとこから離れていっちゃわないよね?
その実感がほしかった。
「珍しく甘えてるな?
ここでよけりゃ、おいで。」
秀は両手を広げてあたしを迎えてくれる。
たまらず秀に抱きついた。
相変わらず落ち着く…。
秀があたしの背中に腕を回してしっかり抱き締めてくれる。
ずっとこうしてたい…。
そう思って目を瞑ろうとした瞬間。
「あ…。わりぃ…文化祭の資料まとめなきゃなんだった。
手伝ってくれる?」
あたしの頭を優しく撫でて問い掛けてくる。