一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜
いやいやいや。
妹はまだガキだしなぁ。
…とか言っても一丁前に抱きついたり、一緒に風呂入ったりしてたしな……。
ガキでもあなどれなかっ…………───────チュッ。
チュッ?
は…?は?
「はぁ?」
「佐藤さんと付き合ってるのは知ってます。だから、せめて気持ちだけでも知っててください。
これで諦めますので…。
さようなら。」
俺がなにも言わないまま走り去ってしまった…。
何だったんだ?
てか…キスされた…。
最悪。
早く美姫に会いたい。
俺はそさくさと家に向かった。
────────バン!!!
美姫の部屋のドアを勢いよく開けた。
部屋の中には驚いた顔をした美姫がいたけど、すぐ笑顔になって俺を出迎えてくれた。
それがすごい嬉しくて美姫に直ぐ様抱きついた。
俺が夢中で抱き締めてたら、浅木の匂いが俺についていたらしく、美姫に気付かれた。
渋々浅木に抱きつかれたことをいう。