一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜
「おい美姫!!!
うっせーぞお前!!もう少し静かに聴けないのか?あ?」
「は!?
あたしそんなにうるさく聴いてないんですけど!!!」
音量いくつだと思ってんのよ!
部屋出たら絶対聞こえないわよ!!
「俺の部屋にすっげー響くんだよ!!!」
「地獄耳なんじゃないの…」
あたしは聞こえないような、小さな声で呟いた。
「悪かったな……地獄耳で……」
ひぃっ!!
ホントに地獄耳だ…!!!
普通聞こえないでしょ…。
「どうもすみませんでした〜。
今後は気を付けて聴かせていただきますので、今日のところはお引き取り願います。」
あたしは嫌みっぽく言ったつもりだったけど、秀くんはそんなことお構いなしに、鼻を鳴らして
「ふん。わかればいいんだよ。」
そう言ってドアをバタン!!と閉めて出ていってしまった!!!
なによあの態度!
何様ですか??
ドアが壊れるよ!!!