一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜
…バン!!!
「いっだー!!!」
ちょ!!
普通病人殴らないでしょ。
…まぁクッションだからあまり痛くないけど。
「調子のんな。
ほら。プリン買ってきてやったから食え。」
プ…プリンー!!??
「ありがとー!!!!!あたしプリン大好き!!!」
キラキラした目で秀を見つめる。
「はいはい。どういたしまして。」
秀の持ってる袋から顔を出したのは、あたしが愛して止まない、《なめらかプリン》!
「これだけど…食えるか?」
「はい!食べれます!大好きなんです!」
秀は「そっかそっか」といいながら、プリンの蓋を開ける。
待てんとばかりに、両手を伸ばして、ちょうだい!の合図をだす。
だけど、秀は一向にくれる様子はない。
「早くちょうだいよー!」
あたしは見逃さなかった…。
秀かニヤっと笑ったのを。