一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜
な、何その不気味な笑いは…。
「お前、まだ完璧に治ったわけじゃないだろ?」
「うん…まぁ。」
朝より全然元気だけどちょっとまだ熱い。。。
よし!!!
プリンを食べて元気になろう!
「じゃあ俺が食べさせてやるよ」
「そのぐらい出来ます。」
病人だったとしても、そのぐらいはあたしだってできるわよ!
「いいから。
口開けろ。」
スプーンにプリンを乗せてあたしの口に近付けてくる。
「何?いらないの?」
断固として口をあけないあたしにプリンを乗せたスプーンを戻す。
いらないわけじゃない。
むしろ今すぐ食べたい。
だけど秀に食べさせてもらうのはやだ…。
子供じゃあるまいし。
「いらないなら俺が食う。」
秀の発言に、バッと秀の方に顔を向けると、さっきまであたしの目の前にあったプリンが……秀の口のなかに…。
「えぇー!!!!!!なんで食べちゃうの!!??
あたしのプリン-!!!」