一気に三人!?〜増えた家族は王子様!?〜
あたしが秀のこと避けたりしなければ、普通に話せてたのかもしれない…。
秀のことを考えない日がなくなった。
毎日、授業を受けててもずっと秀を見てしまっている。
今の英語の時間だって、先生の話なんか頭に全然入らない。
秀を一直線に見てボーッとしてる。
不意に秀が振り返った。
あたしと目が合う。
普段はすぐそらすのに、今回は視線を逸らさない。
なんで!?
「──────。」
「さん────。」
「藤さん───。」
「佐藤さん!!!」
「あ!はい。」
先生が何度も呼んでるのに、あたしが反応しないからみんながあたしを見てたらしい。
だから秀もあたしを見たんだ…。
理由はなんでも久しぶりに秀と長い間目を合わせた。
ドキドキした。
やっぱ秀のこと好きなんだな-って思った。