【短編】Little Kiss Magic~キスから始まる恋~
指を絡め手を繋ぐ。

少し君を引っ張るようにしてその場を後にする。

…はずだったのに……


身体は無意識に動き、君の手を引き寄せそのまま腕の中に抱きとめていた。


「やっぱり離れたくないかも…。」


気持ちを確かめる様に触れるkiss


「優等生の浅井廉がサボっていいの?」


気持ちを伝える様に啄むKiss


「うん、いいんだ。今はこっちのほうが大事だから…。」


互いに想いを重ねる様に求めるKISS


サボった事なんて無かったけれど

君と一緒だったらどんな事でもできてしまう新しい自分を発見できるよ。



優等生の浅井廉なんてもう要らない。


僕の中の新しい僕が君の手によって目覚めていく。


君のその微笑が僕の心を明るく照らし


鈴の音の様な澄んだ笑い声が僕の心の扉を開く。



君の隣りに相応しい男になるために僕は変わっていくのかな。







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