【短編】Little Kiss Magic~キスから始まる恋~
偶然眼鏡を外した彼の瞳を見たとき、全身を雷が駆け抜けるような衝撃があって鳥肌が立った。

時間が止まったかのように彼しか見えなくて

周りの風景も音も、彼以外のもの全てが動きを止めていたのを覚えている。

眼鏡を外したら超美形って話は漫画でよくある話だけど、彼は美形と言うよりハッとする魅力があるって言うのが正しい言い方のような気がする。

凄く人を惹きつける綺麗な瞳。

それから彼の瞳が忘れられなくて…

彼の瞳を覗き込んで勉強を教えてもらう朝の僅かの時間が大好きになって…

目を細めて笑うふとした表情も

ボサボサの髪に益々くしゃくしゃにするように髪をかき回す癖も

時々視線が絡んだ時に見せるドキッとするような色っぽい表情も

気付いたらいつの間にか大好きになっていた。



浅井…廉


廉くん…


廉……



あなたが大好き




思いを伝える勇気も無いあたしだけど…


あなたが勉強を教えてくれる僅かな朝の時間だけはずっとずっと大切にしていたいの。


この想い…いつか伝える事が出来るのかな。



そのとき廉君は



あたしを受け入れてくれるのかな。








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